浄土真宗の法名

生前、故人の戒名とは


2011年8月17日


このお盆に九州・宮崎県の父のお墓参りをしてきました。墓石には「釋」という文字が刻まれていましたが、これはどういう意味でしょうか?


「釋」を用いた文字は浄土真宗ならではの現し方です。
また浄土真宗では戒名とは言わず法名と言い、
仏弟子(お釈迦様の弟子)となったことから「」の文字が用いられます。


法名の文字数が3文字なのですが、これで大丈夫ですか?


一般的には釋〇〇と表し、3文字で表しますので、間違いはありません。


道号はどれにあてはまりますか?


法名に道号はありません。
釋〇〇の3文字で、釋と法名(〇〇=2文字)で表します。


他で道号の入った戒名を見ますが?


それは、他の宗派で使われています。
浄土真宗には道号はありません。


わかりました。
院号・居士というものは浄土真宗には使われていないという事ですね


道号は使いませんが、
院号は使います。
社会に貢献した人や、お寺に寄与された方は院号付の法名を頂いています。
〇〇院釋〇〇と6文字で表します
居士は使われません。
まれに、他宗派の影響が強い地域や、故人の遺言・遺族の希望などにより付けている
お寺がありますが、本来は使いません。


よくわかりました。
ありがとうございました。


浄土真宗の概要

浄土真宗における「法名」(ほうみょう)とは、仏の弟子となった証です。
故人に対して贈られる名前と誤解されていますが、本来は生きている間に三宝に帰依し、仏弟子として生きていくことを誓い授かる名です。

「戒名」と混同して用いられる場合がありますが、浄土真宗における仏弟子としての名は「戒名」ではなく「法名」です。
その理由は、「戒を守り抜くことはできない凡夫たる一切衆生は、阿弥陀如来(法蔵菩薩)の誓願によってのみ救われる」という
教義に基づいて受戒を行わないためです。

一般門徒は本山・別院・一般寺院などで行われる「帰敬式」(ききょうしき〈「おかみそり」とも〉)において授かります。

浄土真宗本願寺派(西本願寺を本山とする)
宗祖親鸞聖人の墓所である「大谷廟堂」を発祥とし、末寺の数10497か寺を数えます。
信者数約694万人は浄土真宗(真宗)の各宗派中最大であり、また、仏教系の宗教法人の中でも最大数を誇っています。

浄土真宗大谷派(「真宗本廟」(通称、東本願寺)を本山とする)
別院、教会を含む所属寺院数は約8,900寺、通称「お東さん」「お東」と呼ばれています。


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